飲食店のインバウンドにも効果的 MEO対策で外国人旅行客を集客
- frog鈴政
- 11月14日
- 読了時間: 6分

「インバウンド向けMEO対策」で何をすればいいのか迷っていませんか?」
無料で利用できるGoogleビジネスプロフィールを活用し、外国人旅行客の集客を強化したい飲食店オーナーの方へ。実体験を交えながら、具体的な対策内容と翻訳の仕組みについてわかりやすく解説します。
目次
■なぜ外国人旅行客の集客に MEO対策 が重要なのか
Googleマップを利用する旅行客が多いため、見せ方の最適化が重要
■飲食店が行うべきインバウンド対応MEO施策
■無料でできるMEO外部対策と事例
まとめ
なぜ外国人旅行客の集客に MEO対策 が重要なのか

「インバウンド対策」とは、外国人観光客に向けて店舗の情報発信を最適化する取り組みのことです。
なかでも「MEO(Map Engine Optimization)」は、Googleマップ上での店舗の見え方を整えることで、来店につなげる重要な手法です。
このあと紹介するポイントを参考に、ご自身の店舗情報が外国人旅行客にとってわかりやすく整備されているかチェックしてみてください。
旅行客の多くがGoogleマップを活用している

実際に海外におけるGoogleシェア率は、2025年6月時点で93.7%と報告されています。
(※参照 Statcounter社)
株式会社Paykeの調査では外国人旅行客の約99%が日本滞在中にGoogleマップを利用していたという報告もあります。
(※参照 株式会社Payke)
そのため外国人旅行客は滞在先の近くで飲食店を探すとき、Googleマップを使うことが一般的です。
特に日本語が読めない外国人旅行客にとっては、写真・口コミ・営業時間などが一目でわかるGoogleマップの情報が安心材料になります。
つまり、Googleマップ上で店舗情報を充実させる『MEO対策』は、来店につながる可能性が高まります。
検索結果に表示される「ローカルパック」の影響力

Googleで「location+カテゴリー(例:hiroshima restaurant)」などと検索すると、画面上部に店舗のリストが3件ほど表示される「ローカルパック」が出現します。
この枠に自店が表示されると、クリックやタップされる確率が高まる傾向があります。
多くのユーザーは検索結果をすべて確認するのではなく、上位に表示された店舗から順に選ぶ傾向があるため、ローカルパックの上位に入ること自体が集客力を左右する大きなポイントになります。
Googleマップを利用する旅行客が多いため、見せ方の最適化が重要
外国人旅行客の多くは、慣れない土地で効率よく飲食店や観光スポットを探すためにGoogleマップを主要な情報源として利用しています。現地での移動中に「現在地から近い場所」や「地名」を検索し、口コミ・写真・レビュー数・営業時間などの情報からお店を選ぶケースが一般的です。
こうした検索行動においては、「どのように見えるか」が非常に重要です。たとえば、店舗名が英語で表示されていない、写真が少ない、メニューが不明瞭といった状態は、旅行客に不安を与え、結果としてスルーされる可能性があります。
つまり、MEO対策では単に情報を整備するだけでなく、外国人旅行客の視点に立って見せ方を最適化することが、集客成功の非常に重要な要素と言えます
飲食店が行うべきインバウンド対応MEO施策

店舗名・カテゴリの英語対応と翻訳の注意点
まず、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)に登録している店舗名やカテゴリには、英語の表記も登録しておくことをおすすめします。 Googleマップ(パソコン版)から店舗名の英語表記など多言語を登録できるため、外国人旅行客を増やしたい場合は設定しておくと効果的です。
手順も簡単にご説明しましょう。まず、Googleの設定言語を英語にした状態で、自社ビジネスを確認し、外部から英語表記に編集。中国語であれば同じ手順で中国語バージョンで編集が可能です。なお、最後は設定言語を日本語へ戻すのをお忘れなく。
また「カテゴリ」はユーザーの使用言語に応じて自動で翻訳されるため、店舗側で英語表記に変更する必要はありません。
さらに、翻訳の際は自動翻訳だけに頼らず、不自然な表現になっていないかを人の目でチェックすることが大切です。言葉のニュアンスや意味が正確に伝わらないと、かえって不信感を与えるリスクがあります。注意をしましょう。
メニューの写真・翻訳・価格表示の工夫
次に、外国人旅行客にわかりやすく情報を伝えるためには、「英語表記」と「写真付きメニュー」の整備が効果的です。 Googleビジネスプロフィールには、料理の写真を複数掲載することで、メニュー名だけでは伝わりにくい内容も視覚的に伝えることができます。
また、「メニュー」や「商品・サービス」セクションに英語表記を追加することで、料理の内容や価格が伝わりやすくなり、安心して選んでもらえるようになります。特に初めて日本を訪れる旅行客にとって、言語の壁は心理的なハードルになりやすいため、こうした配慮がインバウンド集客の信頼や来店の後押しとなることが期待されます。
説明文の英訳は自動翻訳で済む?人の手で直すべき?
Googleビジネスプロフィールの「ビジネス説明」には、店舗のコンセプトやこだわりを750文字以内で記載することができます。 そのため、外国人旅行客の集客を意識する場合は、日本語とあわせて英語の説明文を掲載することをおすすめします。なお、このビジネス説明文にはGoogleの自動翻訳機能は適用されないため、自分で多言語対応を行う必要があります。(※2025年11月時点/仕様変更の可能性あり)
自動翻訳ツールを使うことも可能ですが、「炭火焼き」や「こだわりの和牛」などの専門用語は直訳ではニュアンスが伝わらず、誤解を招く可能性があります。 そのため、翻訳後はネイティブによるチェックを行い、自然な表現かどうかを確認することが大切です。
また、翻訳した英文を一度日本語に訳し直すことで、本来伝えたかった内容とのズレを見つけやすくなります。 こうした丁寧な工夫が、外国人旅行客からの信頼獲得と来店促進につながります。
インバウンド集客を後押しする口コミ施策と成功事例

外国人向けレビューの獲得・対応の工夫
外国人旅行客からのレビューを得ることも、MEO対策として非常に重要です。母国語で書かれたレビューがあると、同じ言語を話す他の旅行客にとって安心感が生まれ、利用へのハードルが下がります。
外国人のお客様が来店された際には、口コミ投稿を促すPOPを英語や中国語など多言語で用意し、スムーズにレビューを書いてもらえる導線を整えておくことが効果的です。こうした取り組みにより、自然な形でレビュー数を増やし、Googleマップ上での評価向上にもつながります。
実際に成功した店舗のMEO対策事例
例えば、ある飲食店では、1週間に3〜5件の外国人旅行客からの口コミが定期的に寄せられています。その中には、「口コミで高評価が多いから来た!やっぱり評判通り美味しい!」「英語でも親切に対応してくれました!」等の声もあり、口コミが新たなインバウンド集客につながる好循環が生まれています。
このように、外国語で書かれたレビューは、訪日前の情報収集ツールとして非常に影響力があります。 そのため、積極的に口コミを集める仕組みを整えることが、MEO対策としても非常に効果が期待できます。
まとめ
まずは店舗名やメニュー情報など、自店のGoogleビジネスプロフィールが外国人旅行客向けに最適化されているか確認し、できる対策から実践しましょう。









