「MEOとSEOの違いをやさしく解説」
- frog神広
- 11月13日
- 読了時間: 13分

「MEOとSEOの違い」をあいまいなまま対策していませんか? 表示順位が伸び悩んでいるのは、対策の方向性がずれている可能性があります。MEOとSEOの基本的な違いと、関係性、順位改善につながる具体的な対策方法を解説します。
目次
■MEOとSEOの違いとは?
■MEOとSEOはどう関係しているのか
■MEO対策の基本と注意点
■SEO対策の基本と店舗ビジネスでの活かし方
上位表示に必要なコンテンツ要素(タイトル、見出し、情報の網羅性)
■MEO・SEOの順位が伸びないときに見直すべきポイント
MEO対策で見落としがちなチェック項目(GBP情報・投稿など)
Google検索全体での連携強化(SNS・口コミ・サイト導線)
■MEOとSEO、どちらを優先すべき?自分でできる範囲と費用感を整理しよう
■ まとめ
MEOとSEOの違いとは?

MEOとSEOは「対象」「目的」「表示される場所」が異なる対策です。まずはそれぞれの意味や目的、検索結果での表示位置など、基本的な違いを丁寧に解説します。
そもそも“SEO”とは何か(検索エンジン対策の基礎)
まず、SEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)とは、主にウェブサイトを対象に、Google等の検索エンジンで「自然検索(広告枠外)」で上位表示を獲得し、流入を増やすための一連の施策のことです。
検索ユーザーは「知りたい」「比較したい」「購入したい」といった目的を持ってキーワードを入力します。
サイト側には、ユーザーの意図に応えられるコンテンツが求められます。
たとえば「広島市 美容室 料金」というキーワードで検索上位を狙う場合は、
次のような点を意識することが大切です。
見出しや本文にキーワードを自然に入れる(=キーワード設計)
サイトの表示速度を速くする・スマホでも見やすくする(=モバイル対応)
他のサイトから紹介・リンクをもらう(=被リンク獲得)
つまり、SEOはウェブサイトを通じて広い範囲・中長期的な集客を目的とする施策であり、
全国または複数エリアを対象に、「情報収集」「比較」段階のユーザーへアプローチするものです。
“MEO”の意味と目的(Googleマップの上位表示)
MEO(Map Engine Optimization/地図エンジン最適化)とは、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を活用し、Googleマップや検索結果に表示される地図枠(ローカルパック)で店舗を上位に表示させるための対策です。
目的は、「近くで」「今すぐ」「来店できる」といった意図を持つユーザーに店舗を目立たせ、
電話・経路案内・来店などの行動につなげること。
そのため、飲食店・美容院・クリニックなど、とくに店舗を構えるビジネスでは効果が出やすい傾向にあります。
たとえば「広島駅 美容室」と検索した際、マップ上で自社を上位に表示させるには、
写真を充実させること、営業時間の正確な登録、口コミへの丁寧な対応などが重要です。
つまり、MEOは地域密着型の来店誘導や問い合わせ獲得に特化した施策といえます。
検索結果における表示場所の違い(ローカルパックと自然検索)
この両者の大きな違いの一つが「表示場所」です。たとえば「広島市 ジム」で検索した際
検索結果では「ローカルパック(MEO)」と「自然検索(SEO)」の表示位置が異なります。
たとえば「広島市 ジム」で検索すると、
MEO対策の効果が出やすいのは、赤枠の検索結果上部やマップタブに表示されるローカルパック(地図+店舗リスト)。
SEO対策の効果が出やすいのは、青枠の検索結果の青いリンクが並ぶ自然検索枠。

この違いにより、ユーザーの意図(地域近く・来店目的)に対してどの枠で露出するかが変わってきます。
そのため、SEOは“全国・広域+情報収集”/MEOは“地域・来店目的+マップ枠”という棲み分けが存在します。
MEOとSEOはどう関係しているのか

「MEO対策だけ」「SEO対策だけ」では成果が出にくいのはなぜか?ユーザーの検索行動と照らし合わせながら、両者の関係性と連携の重要性について解説します。
ユーザーの検索行動から見る関連性
ユーザーが「近くの美容院を探したい」とスマホで「広島市 美容室」と検索した時、まず目にするのはマップやローカルパック、その下に自然検索のサイトです。つまり、MEO対策でGoogleマップ上に自店舗が上位表示されるようになった後、SEOでサイトを目立たせることで、ユーザーを“関心 → 来店”までスムーズに誘導できます。
MEO対策だけで順位が上がらない理由とSEOとの連携
「MEOだけ」では常に順位を上げ続けることが難しいのには、次のような理由があります。
マップ内にも競合が多く存在するため、口コミ数・写真の充実度・投稿頻度などの評価要素が不足していると、上位表示が難しくなる
来店後のリピートや紹介を増やすには、SEOやSNSなど他の施策が不可欠
自社サイトでの情報発信やブランドの信頼性づくりが求められる
MEOは「地名+業種」など地域検索に強い一方で、「サービス名+悩み解決」といった情報収集段階の検索にはSEOが効果を発揮しやすい
たとえば、地域密着型の飲食店がマップ上位に表示されていたものの、
メニュー情報や口コミ更新が滞っていたため、周辺の競合店に順位が下がったケースもあります。
MEOとSEOはそれぞれ得意分野が異なります。
どちらか一方に偏らず、両方を継続的に運用することが、安定した集客につながるでしょう。
MEO対策の基本と注意点

MEOは、ただ登録すればよいものではありません。Googleビジネスプロフィールの運用や情報の正確性、日々の投稿・口コミ対応の質が順位に直結します。
Googleビジネスプロフィールの整備が最優先
MEO対策のスタートは、Googleビジネスプロフィールをきちんと整備することです。これは、住所・電話・営業時間・公式サイトURL・カテゴリなど「NAP(Name=名称、Address=住所、Phone=電話番号)」の情報を統一することから始まります。
理由として、情報が整っていないとGoogleが「この店舗は信頼できる実在のビジネスか」と判断しづらく、マップ内での表示順位に影響します。
もともとは一般的な営業時間で登録していたジムが、24時間営業に切り替えた際にGBPの営業時間を更新し忘れていたケースがありました。
その後、GBPの情報を実際の24時間営業に修正したところ、数日後マップ上での露出が増え、上位表示されるようになったという事例もあります。
まずはGBPの基本情報を“正確に・最新に・統一して”整備することが重要です。
NAP情報の統一/口コミ/投稿頻度の最適化
次に、投稿頻度・写真・口コミ・返信など、日常運用が順位を左右します。MEOでは特に“レビュー(口コミ)”が順位に影響するとされており、良い評価を増やし、返信を丁寧に行うことが重要です。
理由として、Googleマップ内でユーザーが「口コミ数」「評価」「写真の数」「更新頻度」などから判断する傾向があるため、その指標が順位にも反映されています。
具体例として、写真投稿や最新情報の更新といった基本的な運用を継続して行っていたものの上位表示の伸びに悩んでいた店舗が、店舗スタッフによる口コミ投稿のご協力依頼を日々丁寧に続けた結果、月に2〜3件の口コミが安定して寄せられるようになり、結果としてマップ上位に表示されるようになった事例もあります。
NAPの統一だけでなく、継続的な“運用(投稿・口コミ)”がMEO対策には欠かせません。
やってはいけないMEO対策(誇張・情報の重複・放置)
MEO対策でも注意点があります。特に、誤情報・誇大表現・重複登録・放置は要注意です。
誤った住所・カテゴリ設定をしていると、ユーザーの信頼を損ねる可能性もあります。
正しい手順で運用し、「量より質・継続」を意識したMEO運用を心がけましょう。
SEO対策の基本と店舗ビジネスでの活かし方

SEOは「ホームページを活用した集客の土台」です。店舗ビジネスにおいても、サイトを整えることで中長期的に見込み客を呼び込めます。
ホームページが果たす役割とは?
店舗ビジネスがSEOを活用する際、ホームページ(公式サイト)が“情報発信の中核”となります。理由として、Google検索結果(自然検索)からの流入を見込むには、専門性や信頼性を備えたサイトが必要だからです。
たとえば、地域の工務店が「広島市 工務店 施工事例」や「リフォーム 費用 比較」といった情報を自社サイトで発信していれば、ユーザーの検索意図に応えやすくなり、結果として問い合わせにつながりやすくなります。
そのため、店舗型ビジネスの場合、マップ枠(MEO)だけでなく、ホームページによる情報発信を強化することでSEOの恩恵を受けやすくなります。
上位表示に必要なコンテンツ要素(タイトル、見出し、情報の網羅性)
SEOで上位表示を狙うには、次の要素が不可欠です。
キーワード設計:「地域+業種+悩み」など、狙いたいターゲットを明確に設定
見出し・本文構造:H1〜H3の見出しを使って、読者の知りたい情報を整理する構成
情報の網羅性・専門性:ユーザーの疑問をページ内で解決できる
これらが重要なのは、Googleのアルゴリズムが「ユーザーが満足できるか」を重視しているためです。
つまり、構造的に整理された良質なコンテンツほど評価されやすくなります。
ホームページでSEOを効果的に活かすには「キーワード+構造+技術」の三本柱を押さえておきましょう。
MEOと連携するためのホームページ改善ポイント
店舗ビジネスでMEOとSEOを連携させるためには、ホームページ側で次のような改善が有効です。
「店舗名+地域名」のページを設け、マップへのリンクを貼る
GBPで使っている写真・営業時間などとサイトの情報を整合させる
ブログで地域トピック(例:地域名+業種)を発信し、マップ投稿とも連動させる
理由として、マップでの露出(MEO)だけでなく、サイトでの信頼獲得(SEO)を両立すると、ユーザーの行動を“知る→来店”へとスムーズにつなげやすいためです。
MEO・SEOの順位が伸びないときに見直すべきポイント

「対策をしているのに順位が上がらない…」と感じたら要チェック。MEOとSEOそれぞれにおいて、意外と見落としやすい改善ポイントを確認しましょう。
MEO対策で見落としがちなチェック項目(GBP情報・投稿など)
順位が伸び悩んでいる場合は、次のような基本項目の見落としに注意が必要です。
営業時間・定休日の変更を反映していない
写真が少ない、または古いままになっている
口コミへの返信が全くない
投稿が途絶え、更新が止まっている
こうした状態が続くと、マップ上での信頼性や鮮度が低下し、検索順位にも影響する要因となります。
実際に、弊社がサポートに入る前の店舗でも、これらの要因により順位が低迷していました。
写真は数年前のまま更新されておらず、口コミも長期間返信されていない状況が続いていたため、検索しても自社ビジネスが表示されないというお悩みを抱えていました。
しかし、サポート開始後に定期的な写真追加や口コミ返信を行った結果、数カ月後には検索結果で上位に表示されるようになりました。
MEOでは「継続的な情報更新」と「ユーザーアクションの促進」が、順位改善の大きな鍵となります。
SEO対策で確認したいホームページの改善点
SEO対策で思うように成果が出ない場合、ホームページでは次の点を確認することが重要です。
タイトル・ディスクリプションにキーワードが自然に含まれているか
スマートフォンでの表示や読み込み速度に問題がないか
内部リンクやサイト構造が整理されているか
ユーザーの悩みを解決できる質の高いコンテンツになっているか
これらの要素は、Googleがサイトを評価する際に重視する「ユーザーにとって有益かどうか」という判断基準に直結します。
つまり、SEO対策で成果を上げるには、技術面・内容面・構造面を定期的に見直し、常にユーザーにとって価値のある状態を維持することが大切です。
Google検索全体での連携強化(SNS・口コミ・サイト導線)
順位が伸び悩む場合、MEOとSEOだけでなく、SNS・口コミ・サイト導線なども連携させるべきです。理由として、検索エンジンの評価やユーザーの信頼獲得は“複数チャネルでの露出と導線の一貫性”が影響するためです。
たとえば、弊社がサポートしているジムでは、Instagramで期間限定のキャンペーンについての投稿を行い、その内容をGoogleビジネスプロフィールでも告知、さらに詳細をホームページのトップページでも目立つように紹介するという流れを作りました。その結果、SNSで興味を持ったユーザーがマップから店舗情報を確認し、ホームページ経由で予約に至るという導線が機能し、月間の新規来店数が1.5倍に増加しました。
このように、MEO・SEO単体ではなく、SNS・口コミ・導線も含めた“オールイン”の視点で対策を見直すことが、成果につながります。
MEOとSEO、どちらを優先すべき?自分でできる範囲と費用感を整理しよう
「全部やったほうがいい」のは分かっていても、まずは優先順位を知ることが大切です。自社の業態やリソースに応じた進め方を考えていきましょう。
MEOだけで十分なケース/そうでないケースの違い
MEOを優先すべきなのは、実店舗を運営していて「地域名+業種」での集客が重要な場合です。
マップ検索を経由した来店や、近隣ユーザーの獲得が見込めます。
一方で、オンライン販売が中心の事業や、全国展開している企業、比較・検討を重視するサービスでは、SEOを軸にした集客のほうが効果的です。
たとえば
小規模のカフェ → MEO重視
支店展開中のジム → MEO+SEO併用
全国配送を行うECサイト → SEO重視
このように、ビジネスの形態によって最適な手法は変わります。
自社のビジネスモデル・ターゲット・集客チャネルを整理して、MEO/SEOどちらを優先するか判断しましょう。
自分でできるMEO・SEO対策の限界は?
自分でできる範囲として、MEO対策ではGBP情報登録・投稿・口コミ返信・写真追加など比較的着手しやすい作業があります。SEO対策でもキーワード設計・記事制作・内部構造見直し等が可能です。
MEO対策では、競合が多い地域では上位表示が難しいほか、口コミ対応や定期的な投稿を続ける体制が必要になります。
一方、SEO対策では、他サイトからのリンク(被リンク)を増やす工夫や、検索アルゴリズムの変化への対応、継続的な記事更新が求められます。
まずは自運用可能な範囲から始め、難易度やリソースを見定めたうえで、必要に応じて専門支援の導入を検討することが現実的です。
外注するならいくらかかる?費用とサービス内容の目安
MEO対策の月額費用は、数万円〜十数万円程度が一般的な目安です。
SEOよりは比較的低コストで始めやすく、運用を続けることで徐々に効果が見えやすくなります。
ただし、必ずしも短期間で成果が出るわけではなく、店舗情報の整備や口コミ数などの継続的な改善が重要です。
一方、SEO対策は「数ヶ月~半年以上かけて成果を積み上げていく」ことが多く、
費用相場は月額数万円〜数十万円(規模や競合状況によって変動)となります。
コンテンツ制作や被リンク対策といった作業が伴うため、より中長期的な取り組みになります。
また、ホームページ全体の構造設計や専門的な技術対応が求められることが多いため、MEOよりも外注費用が高くなりやすい傾向があります。
予算・目的・期間を整理し、「まずはMEOで効果を実感→次にSEOで拡張」というステップがおすすめです。
まとめ
MEOとSEOの違いを理解し、両者を連携させて運用することが順位改善の鍵です。まずはGoogleビジネスプロフィールとホームページを見直して、定期更新を習慣にしましょう。









