クリニック必見!MEO対策と悪い口コミへの正しい向き合い方
- frog綾目
- 10月30日
- 読了時間: 7分

HPやSNS発信だけでは新規患者様に届きにくいと感じるクリニックも少なくありません。
そんな中で注目されているのが、Googleマップを活用したMEO対策です。口コミ対応も欠かせないポイント。今すぐ実践したい取り組みと注意点を整理しました。
目次
病院・クリニックにMEO対策が必要な理由
検索行動の変化とGoogleマップの影響
スマートフォンの普及により、患者は「地域名+診療科」「近くの〇〇医院」などで検索し、地図アプリで最寄りの施設を探すケースが増えています。
Google検索結果ページには地図表示(ローカルパック)が含まれるようになり、マップ上の露出が集患につながるケースも多くなっています。
また、クリニック業界ではMEO(Map Engine Optimization:マップエンジン最適化)が注目され、医療業界向けにMEOを解説する記事も増えてきています。

患者が病院を選ぶときに重視すること
患者や受診希望者は以下の要素を重視します:
立地・距離(通いやすさ)
診療科目・専門性(自分の症状に対応できるか)
口コミ・評価・信頼性
施設の見た目・清潔感・写真での印象
診療時間・休診日・緊急対応可否
これらは、Googleビジネスプロフィール上にわかりやすく掲載できる要素です。
MEOが地域医療の集患に与える効果
MEO対策を強化することで、地域住民への露出が向上し、医療圏内での認知度が上がります。
特に競合が多い都市部では、MEOで上位表示を取ることが差別化につながります。実際、クリニックのMEO対策成功事例で「地域名+診療科」検索で上位を獲得した事例があります。

病院・クリニックのMEO対策でやるべきこと
Googleビジネスプロフィールの基本設定
まず、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)で「オーナー確認」をし、編集権限を確保することが第一歩です。
その上で、医院名/住所/電話番号(NAP情報)を正しく登録し、他の媒体(HP、SNS、ポータルサイト)と統一性を持たせることで信頼性が向上します。
診療科やサービスの正確な登録
ビジネスカテゴリとして「病院」「内科医」「歯科医院」「産婦人科医」など、主要診療科を漏れなく含めます。
また、サービス欄に「予防接種」「健康診断」「オンライン診療対応」「訪問診療可」など、実際に提供している内容を具体的に記述すると、関連検索とのマッチングが改善します。
写真・投稿・営業時間の更新運用
写真:外観、受付、診察室、スタッフ、設備の写真を掲載し、清潔感と安心感を演出します
投稿機能:新しい診療案内、休診情報、健康コラム、検査実施情報などを定期更新
営業時間・休診日:変更があれば速やかに反映
こうした継続的な更新や情報発信のある状態は、Googleの公式ガイドラインに明記はされていませんが、「この施設は現在もきちんと運営されている」と判断されやすい傾向があります。
口コミ対応の重要性と基本ルール
口コミが患者の来院判断に与える影響
口コミは、来院前の判断材料として非常に影響力があります。実際に“良い評価数+内容”が多い施設は安心感を与えやすく、新規患者に選ばれやすくなります。
悪い口コミが多いとどう見られるか?
悪い口コミが目立つと、潜在患者からは“信頼性の低さ”が懸念され、来院を見送られる可能性があります。
「対応が冷たい」「予約が取れなかった」「説明が不親切」といったネガティブなレビューは潜在患者の不安を刺激します。
炎上を防ぐ!丁寧で誠実な口コミ返信の書き方
返信では以下を意識します:
例文冒頭で感謝の気持ちを伝える
問題点について誠実に認める(ただし医療的判断は述べない)
改善意図と再発防止策を示す
個別対応を促す(連絡先や窓口案内)
感情的・長文過ぎる返信は控え、シンプルかつ丁寧な文章が望ましいです。

悪い口コミへの対応ステップ
よくある悪評とその背景
典型的なネガティブな口コミには以下があります:
待ち時間が長い
受付・スタッフの対応が事務的
説明不足・治療に対する不満
予約キャンセル・変更対応の不透明さ
これらの背景には、院内オペレーション・説明プロセスの課題が潜んでいることも多いため、内部改善とセットで対応が求められます。
削除依頼はできる?できない?
Googleのポリシーに反する明らかな誹謗中傷/プライバシー侵害/虚偽記載などの場合には削除申請が可能ですが、通常の不満系口コミはポリシー違反と認められず、削除されないことが多いです。そのため、返信対応による印象改善が現実的な方法となります。
印象を変える返信文例と考え方
以下はサンプル文例です。
「このたびは貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございます。ご来院時ご不便をおかけした点についてお詫び申し上げます。今後同様のことが起こらぬよう、院内で待ち時間管理やスタッフ対応の見直しを進めてまいります。もしよろしければ、○○(担当窓口または電話番号)まで詳細をお伺いできればと存じます。」
ポイントは、「謝罪」「改善意図」「具体的行動」「個別フォロー」です。返信は早めに行うことが好ましく、長期間放置しないよう注意しましょう。
実際に効果が出た病院のMEO事例
私たちはGoogleビジネスプロフィールの運用代行を行っています。今回は、実際にサポートさせていただいたクライアント様の事例をご紹介します。
MEO対策で問い合わせが増えた歯科医院
小児矯正を行う歯科医院では、一般的なワイヤー矯正とは異なる、お子さんの癖を改善し、健康的な機能回復までを目指す矯正を導入していました。しかし、その特徴が伝わりづらく、差別化が難しい状況に。そこでMEO対策を活用し、Googleビジネスプロフィール上で“ママ目線”の情報発信を実施。「これなら子どもでもできそう」と感じる写真や説明を投稿したことで共感が広がり、結果として問い合わせが増加しました。
口コミ返信を徹底し印象が改善したケース
Googleビジネスプロフィールでの口コミ返信を丁寧に続けたところ、投稿を見た新規のお客様から「どの口コミにも丁寧に対応していたため、きっと良い病院なんだろうと思い来院したら、やはり患者の想いに寄り添ってくれる良い病院だった」との声をいただきました。返信を律儀に行う姿勢が、誠実な対応として評価され、医院全体の印象改善と来院動機の向上につながった事例です。
患者に口コミを依頼することでブランドイメージが向上
対策前は、口コミが「不満をぶつける場」になってしまい、評価も荒れがちでした。そこで、スタッフ全員で方針を共有し、「診療後に口コミ投稿依頼の声かけ」を徹底。来院された患者に対して、丁寧に口コミのお願いをするようにしました。すると、満足してくださっていた患者の声が自然と集まり始め、高評価の口コミが増加。星の平均も★3.4から★4.1へと目に見えて上がり、Googleマップ上の印象が大きく改善されました。その結果、クリニック全体のブランドイメージが向上し、新規患者からの信頼獲得にもつながっています。
まとめ
まずは、Googleビジネスプロフィールの基本設定を見直し、NAP情報・診療科目情報・写真更新体制を整えましょう。
同時に、口コミ返信ルールを院内で共有し、ネガティブ対応の流れを明文化してください。
少しずつでも取り組みを始めることが、MEOによる集患強化への第一歩です。









